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Channel: ウェンディの散歩道
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遺影の不思議

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「この写真、お婆ちゃんが選んでた写真だねぇ。一緒にお爺ちゃんと孫二人が並んでる写真でしょ?」なんてことを遺影を見た長女がいうのです。まさか、と思っていたのです。

父が亡くなったとき母は自分の遺影を決めてました。「私のときはこの写真でね。」そんなことを言って何かに挟んでいたなぁ。それは覚えていたんですが、ボクも大奥も誰もその写真をついに見つけることが出来なかったのです。見つからないのを残念に思いながらも、他の写真の中から良さそうな写真を探しました。何枚かの候補を出し、あれこれ理由を並べながらようやく一枚の写真を選んだのです。

昨日は実家へ行っていろいろと整理を始めました。これは処分しようとか、これは残しておこうとか、これは形見として持っていようとか、そんなことを昨日から始めたのです。すると出てきたんですよ、その母指定の写真が! 封筒に入って、メモが入って、一冊のノートの間に挟まっていました。そしてその写真を見てみると、何と選んだ写真と同じ写真が出てきたではないですか!

長女がよく覚えていたものだと感心もしましたが、それより何より、よくもまぁ我々にその写真を選ばせたものだとびっくりしたわけです。何百枚もある写真の中から一枚を選ばせるのは、確率的にも単なる偶然と思ってしまうわけにもいきますまい。これはこれで「不思議なこと」として語り継がれていくのでしょう。

正直、鳥肌が立つほど不思議に思いました。


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